HuluやNetFlixなどが有名ですが、今やその種類もガンガン増え続けているVOD。今話題のサブスクリプションの一種で、基本的には月額定額制で映画やドラマなどが観られます。ただしサービスによっては一部の新作で課金が必要であったり、細かい条件に差があります。
どのVODを使うか選ぶときには、特に下記3点を比較してみましょう。
- 料金体系
- 視聴方法
- 動画配信サービスといえば・・・
ここでは実際に様々なVODを使ってきた私が、VODを選ぶときに比較したいポイントを中心に詳しく解説していきます。
料金体系
VODにおける動画視聴の料金体系は、大きく分けて2種類あります。
- SVOD(見放題)
- PPV(個別課金)
ちなみに、広告を見せることで動画を無料で観られるようになっているYouTubeのような仕組みはAVOD=アドバータイジングビデオオンデマンドと呼びます。
見放題(SVOD)とは
特徴
- 月額は1000円程度
- それ以外の費用負担なし
- シリーズ作品を見たい人向き
- よくみるジャンルで選ぶと吉
- 配信期限は1年くらい
SVODとはサブスクリプションビデオオンデマンドの略で、月額1000円程度を払うことで配信作品を見放題できる料金形態のこと。具体的なサービスとしては、NetFlixが有名です。
月額以外の料金がかからないため、特にアニメやドラマなど話数の多い作品の場合に料金面でのメリットが大きいです。何回観ても追加料金はかかりませんが、同じ作品がずっと配信されているわけではなく入れ替わるため注意が必要です。入れ替わり頻度はサービスによって異なりますが、概ね1年程度で配信が終わることが多いです。
個別課金(PPV)とは
特徴
- 1作品400円ほど
- 新作はほぼ個別課金対象
- DVDレンタルに近い
- 会社によっては見放題でみれることも
- 視聴期限は2日は一般的
- セット料金で購入するとぐんと伸びる
PPVとはペイパービューの略で、視聴ごとに課金する必要がある料金形態のこと。具体的にはビデオマーケットなどがこの形態です。SVODとPPVを併用しているサービスも多く、U-NEXTが有名です。
視聴時に200〜500円程度でレンタルする形になり、通常2日程度の視聴期限がつきます。視聴期限が切れると再度課金しなければ観ることができなくなるので、視聴時間をまとめてとる必要があります。DVDレンタルなどと同じような料金イメージですが、DVDとは違ってレンタル切れはなく観たいときすぐに観られます。
新作の配信も比較的早く、時にはDVDの発売より先んじて配信が始まることもあります。
そのほかにも
PPVの中には、ESTとTVODがあります。
普段利用しているのは、TVOD=トランザクションビデオオンデマンド、つまりレンタル型です。あくまで視聴権利を借りる形態なので、視聴期限がつきます。その代わり、比較的安価で視聴できるのが特徴です。
一方でEST=エレクトリックセルスルーとは、セル版のこと。購入になるので視聴期限はありませんが、映画だと1本あたり2,000〜2,500円ほどと割高になります。セル版はTSUTAYA TVなどで多く扱われています。
視聴方法
サービスによって対応している視聴タイプは様々です。
テレビ | Chromecast |
---|---|
Amazon Fire TV | |
Apple TV | |
スマートTV | |
スマホ タブレット |
iPhone |
iPad | |
Android | |
ゲーム機 | PS4 |
PSP | |
ニンテンドーSwitch | |
Wii U | |
パソコン ブラウザ |
Google Chrome |
Edge | |
Firefox | |
Safari |
この中でも、主に使われている視聴方法は2つ。スマホを使ってスキマ時間に観る人とテレビを使ってこれまでと同じ感覚で観る人とで二分化されています。
選ぶコツその1:コスパ
今やVODの機能面では、サービスごとの差はできにくくなっています。というのも、VOD市場は成熟期に入っており機能はほぼほぼ出揃ってしまっているから。実際にサービスを選ぶときにはここからの2つのポイントを抑えるのが最も大切になってきます。
1つめはコスパ。
例えば私の場合、一番ヘビロテしてるVODはdアニメストア。なぜなら自分の好きなアニメラインナップが揃っていることと、子供にもアニメを観せられてお得感があるから。
アニメの場合、VODごとにラインナップの特色がかなり違います。dアニの場合は、深夜アニメなど大人が楽しめるアニメの配信が多いだけでなく、過去ヒット作の配信が長いのも特徴的。私が好きなアニメもずっと配信しているので、作業のお供にしやすいんです。見放題サービスだから何度見てもいいというのも嬉しいポイント。
さらに女児アニメは最新作まで網羅しているので、子供にもウケが抜群によいです。家族揃って使えるという点でも月額400円はかなりのパフォーマンス。仮に個別課金サービスだと同じ料金でアニメ2〜3話しか観られません。
選ぶコツその2:ラインナップ
もう1つが、コスパにも関係してきますが、サービスごとにかなり差があるラインナップです。特に注目したいのはオリジナル作品や独占配信。そこでしか観られないので、サービスを選ぶ際にかなり強い動機になります。
最近注目されているのは、NetFlixで独占配信が始まった嵐のドキュメンタリー。NetFlixでしか観られないだけでなく、毎週1話更新ということで見続けるためには契約を切ることができないんです。他のVODではもちろん、テレビでも放送されないため、観たい人は確実にNetFlixへ加入します。最近ではこういったオリジナル作品を毎週配信することでユーザー離れを防ごうと画策しているサービスも多いです。
他にも、Paraviのグランメゾン東京、Huluのあな番など、ドラマのスピンオフをVODだけで独占配信するのも主流になりつつあります。
代表的なVODの特徴
■Hulu
1つだけ使うならまずは試したい定番サービス。日テレ系を中心にドラマもバラエティも見逃し配信があり、テレビ感覚で利用している人も多いです。海外ドラマの配信に強く、独占配信されることも。ラインナップの入れ替わりも割と多い印象です。
■NetFlix
ハイクオリティなオリジナル作品を多く展開しているVOD。海外作品も多めです。配信作品は見放題だけど、事前にラインナップの確認ができないのがデメリット。料金プランが複数あり、使う人数や画質などのニーズに合わせて選べます。
■U-NEXT
新作キャッチアップが早いVOD。他で配信がない作品でもみつかる、総合書店のような豊富なラインナップが魅力。特に韓国ドラマは他に比べて圧倒的に多く配信されています。見放題は一部に限られ、個別課金の作品も多く、見放題サービスとの併用が使い勝手がよいかも。動画の他にも雑誌や漫画も読めます。
■Amazonプライムビデオ
プライム会員特典の1つとして展開しているVOD。プライム会員だと一部作品が見放題になりますが、ラインナップ数は他に劣る印象。普段Amazonサービスをよく使う人だとかなりお得感あります。プライム会員にならなくても、月額なしで個別課金可能なので、単発で視聴したい人にも使いやすいサービスです。
■dTV
月額500円ワンコインと、月額面でかなり支持されているVOD。安価なのに見放題作品の数も豊富で、ラインナップが合えばかなりコスパ良しといえます。主に旬のドラマやアニメが中心の印象で、課金作品も1話無料のことがためし見しやすい構造。ドコモユーザー以外も利用可能です。
まとめ
VODについて、選ぶときのポイントや主なサービスの特徴についてまとめました。
- 料金形態は主にSVOD(見放題)とPPV(個別課金)に分けられる
- 視聴の主流はスマホかテレビ
- ダウンロードや画質など、機能面での差はほとんどないと言える
- サービス選びのポイントは、コスパとラインナップ
単純に料金だけで比較するのではなく、自分が観たい作品の配信があるか、観たいジャンルの作品数は豊富か、といったラインナップを確認することが重要です。特にオリジナル作品が観たいときはそのVOD一択になります。
それでも迷うときは、NetFlixを除くVODにはそれぞれ無料のおためし期間もあるので、気軽に使ってみるのも手です。実際に使ってみると自分にとって使いやすいVODなのかも試せますよ。